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提言

日吉の5G

日吉ITC所長:小林 宏充


2020年になると携帯電話などの通信速度が新たなステージに向かうようです。5Gとよばれる最大理論値20Gbpsの次世代通信規格で、現在の4Gに比べると20倍ほどの高速化になるだけでなく、「超低遅延」や「多数同時接続」が可能になり、人やモノがますますインターネットに繋がるIoT時代が始まるようです。

日吉キャンパスには、主に1, 2年生の学生が所属するが、現在ではシラバスや科目履修はインターネットを利用して行われ、キャンパス内ではITCが設置するPCのみならず、携帯電話やlaptop PCといった携帯端末を用いて行われています。授業においては、学生によってはレジメをPCにダウンロードしてそこにノートをとるものもおり、当然のように学生間のコミュニケーションには携帯電話の通話やSNSが利用されています。

そのような状況の日吉キャンパスで、通信規格が5Gになると何か変わるのでしょうか?5Gの通信速度が増加する一方で、4Gよりも高周波数帯域を利用するため、通信距離が短くなることが懸念されています。つまりアンテナを多く置かないと高速な通信は繋がりにくくなるということです。これは日吉キャンパスのWiFi接続と同じ状況です。

多くの学生のために教室や廊下には多くのWiFiアンテナが設置されています。一方で、教員は建物の個室や小さな研究室に居り、その一人一人にまでWiFiの電波を届けることが課題になっています。日吉ITCの職員さんが様々な知恵を使って、電波状況の改善を日々検討してくれています。同じようなことが5G通信でも起こると考えられます。

ただし、5Gの電波状況やアンテナ設置は、日吉ITCの管轄ではありません。日吉ITCが考えるべきことは5G時代になっても、快適なWiFi環境を整えることだといえます。日々職員さんが考えてくださっていることはシームレスに5G時代になっても繋がっていきます。様々な予算を多角的に見極め、よりよいユビキタス環境にすべく、今後も検討は続いていきます。

日吉キャンパスでWiFiが繋がりにくいところがあれば、ぜひ日吉ITCまで声を届けてください。すぐには改善できませんが、様々に予算繰り、新たな方式のWiFiアンテナの設置など、検討を重ねてくださると思います。

多くの人やモノがインターネットに繋がり、新しいコミュニケーションや新しいキャンパスライフが実現していく時代がそこまで来ていることは、非常にエキサイティングなことです。それを縁の下で支えていくITCのすべきことは今後もますます重要になっていくと思います。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。

最終更新日: 2019年10月21日

内容はここまでです。