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提言

信濃町キャンパスという特殊性の中で

信濃町ITC所長:中川 種昭


ITの用語もままならない素人所長という言い訳はすでにできないほど長い期間担当をさせていただいており、9年目を迎えている。末松医学部長から岡野医学部長に変わったが継続して指名をいただいた。“ユーザー目線の信濃町ITC所長”というスタンスはそのまま、利用者協議会でのユーザーからの意見を大切にして改善に反映させていくようにしている。

信濃町キャンパスは医学部、看護医療学部そして薬学部の3学部の教学機能と、医学部を主体とする研究機能、慶應義塾大学病院という診療機能を支えて行く役割がある。ここでのITCは、本来教学機能と研究機能のサポートが主体なのだが、病院とのボーダーはだんだん不明確になってきて、現在は病院システム部と協力をしながら診療情報などの円滑な情報が得られる環境も含めて整えている。

私がずっと力を入れて来たのは、“キャンパス内どこでも無線LAN”である。ここは医療情報という高いセキュリティーレベルが必要な情報が飛び交うため、無線LANの暗号化を行い、認証した上で利用できるようにするというステップは外すことはできないため、私が理想とするどこでも誰でもは少し難しい。あと少しで共用スペースの無線LAN化は終えられるので、今後は引き続き各研究室での無線LAN環境を構築していきたいと思っている。

医学部100周年を来年に控え、2018年度の竣工を目指して新病院棟の建築が進んでいる。“世界に冠たる慶應義塾大学病院”であることを目標にしており、病院内にも快適なIT環境を構築できるように努力していく必要があろう。毎年毎年繰り返し申し上げることだが、現状を超えるサービスを展開するためには人的増員が必要であることは言うまでもない。毎日当たり前に使用できている環境は誰かが構築してくれていることを義塾幹部の方や利用者にはご理解いただき、世の中におけるIT化の波の中で義塾の情報サービスの更なる充実のためにITCの人的配置の充実を切望している。

最終更新日: 2016年9月7日

内容はここまでです。