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特集

コロナ禍での ITCにおいての対応について

ITC各キャンパス

三田ITC

4月7日の学内施設閉鎖に伴い職員はすべて在宅勤務となり事務室での業務は停止した。
一方で、授業がオンラインで実施されることになったのに伴い、教員や学生からメールによる問い合わせが多数寄せられ、その回答に多くの業務時間を割くことになった。

6月からの学内施設の段階的使用開始に当たっては、6月8日から南校舎2階PCラウンジの一部の利用を再開した。再開に当たっては、利用できるPCを2m以上間隔が空くように指定し、利用は事前予約制とした。利用当日は同じ席は1日1名に限定し、利用後には清掃・消毒を行うこととした。

秋学期から一部の授業が対面で実施される予定が案内されたことを受けてそれまでの制限を緩和することとし、8月11日からは窓口取扱いを予約制で再開し、8月21日からはスキャナの利用も予約制で再開した。9月23日からはパソコン室と南校舎PCラウンジの自習利用も再開し、利用可能なPCを2m以上間隔に制限するものの予約は不要とした。また、学生貸出PCも10月1日から事前予約制、1日20台、貸出期間1週間で再開した。三田キャンパス内の情報基盤においても、教卓に設置するPCを増設したり無線LANアクセスポイントを802.11axに対応するものに交換・増設したりすることで、秋学期の授業形態への対策を強化した。

2021年度春学期のさらなる対面授業の増加に備え、合同授業に対応するAV設備に改修する工事を大学院校舎321・322および335・336において実施した。

日吉ITC

2020年4月より開始されたキャンパスへの入構制限により、春学期の授業は原則オンラインでの実施となった。職員は在宅勤務が開始されたことから、ソフトウェアライセンス利用申請やITCアカウント・慶應ID(keio.jp)等のアカウントに関するID・パスワード忘れへの対応など、オンライン上で各種申請業務を受け付ける環境をいち早く整えた。また、授業のオンライン配信をサポートするサイトを立ち上げ、教員のオンライン授業コンテンツ作成を技術面から支援している。6月以降、学内施設利用が段階的に開始されたことを受け、予約制でのPC教室利用やソーシャルディスタンスの確保など、日吉学生部や運営サービスをはじめとした関係各署との連携の中で感染予防対策を徹底した。

秋学期からは対面授業が一部再開されたことに伴い、対面・オンラインでのハイブリッド授業への対応として、zoomやWebexといったweb会議システムを用いる際の映像配信用ノートパソコン30台を一般教室に配備し、自習環境として位置づけられた教室へは無線LANアクセスポイントの増強を図った。映像配信用ノートパソコンは9月より70台に増強している。学生へのノートパソコンの貸し出しも、通常時一週間貸与の運用を当日返却に変更し再開した。

新型コロナウイルスの影響により、夏期休校期間に実施を予定した機器室無停電電源装置(UPS)の更新をはじめ、いくつかの事業は2021年度へ実施計画を変更している。

信濃町ITC

コロナ禍における感染防止対策として、初回の緊急事態宣言下においては、委託職員のみ2交代制で在宅勤務を実施し、4/9から5月末まで受付窓口の閉室や、夜間・土曜日のヘルプデスクを休止するなどの縮退運転を実施した。

その後も、後の緊急事態宣言下、翌年(2021年)1/16から3/26においても夜間・土曜日のヘルプデスク体制を休止したが、この機に職員の勤務体制だけでなくヘルプデスク対応時間帯の見直しも行い、感染防止を踏まえた上で、信濃町キャンパスにおける大学病院の土曜診療日の支援体制も築いた。

加えて、パソコン室については4/8以降、全室閉室としており、このこともあって北里図書館1階のヘルプデスクのみ休止したままとなっている。ただし、医学部CBTでは、403/404教室のPCを利用した試験を、密回避のために1日あたりの人数を半数の60名弱にして2日間に渡り行われた。使用前後のPC消毒などの徹底を行なった。

慶應IDやソフトウェアライセンスなどにおける利用者対応の方法も、対面でのやり取りが難しくなったことから、フォームでの申請などにおけるオンライン化が進んだ。

また、学生や職員へのPC貸出の対応だけでなく、貸出用PCにはカメラが付いていなかったため、オンライン授業やWEB会議にも対応できるように外付けWEBカメラを追加した。さらに、インフラ側の対応としても、キャンパス内の無線LAN環境を充実させるため、アクセスポイントの増強を進めている。

理工学ITC

2020年4月より開始されたキャンパスへの入構制限により、春学期の授業は原則オンラインでの実施となった。

職員は在宅勤務が開始されたことから、ソフトウェアライセンス利用申請やITCアカウント・慶應ID(keio.jp)等のアカウントに関するID・パスワード忘れへの対応など、オンライン上で各種申請業務を受け付ける環境をいち早く整えた。
また、矢上キャンパスの入構管理や研究室への入退室管理システムの運用など、理工学部・理工学研究科と連携しキャンパスの運営を情報システム活用の側面から支援した。

教育環境においては、所有するソフトウェアライセンスの在宅における自習環境での利用の可能性をソフトウェアベンダーとの調整において最大限追及することで、オンライン授業環境を自習環境と共に支援してきた。さらに、計算機を用いた演習環境の在宅での利用についての要望が多くの教員から寄せられたことから、ワークステーション室内の機器へのリモート接続、およびクラウドサービスにおける仮想化されたデスクトップ環境など、オンラインによる演習授業についても情報基盤の整備から利用サポートまで積極的に支援を行った。

秋学期以降は対面授業の一部再開やオンキャンパスでの自習室の運用が開始されたことを受け、無線LAN機器の増設や一般教室でのWeb会議システム利用を想定したAV環境の整備について施設担当と連携して取り組んだ。

湘南藤沢ITC

(a)2020年度春学期

  • 特別教室 (λ11、λ18、λ21) 、看護医療学部校舎205教室(いずれもPC教室)閉室(4/3(金)~)
  • CNSホットライン停止(4/4(土)~6/30(火))
  • 受付窓口閉室(4/7(土)~9/18(金))
  • CNSコンサルタント・CNSアドバイザ業務停止(2020年度)
  • 受付窓口・ヘルプデスクのメールでの遠隔受付(4/7(月)~)
  • 春学期新入生向けCNSガイダンスのオンデマンドでの実施(4月)
  • アドビ社 COVID-19 による休校中の特別アクセスプランの利用のためのSFC-CNSアカウント認証提供(5/12(火)~8/20(木))
  • PC教室使用授業のオンライン実施ためのPC教室用ソフトウェアライセンス(Rhinoceros、V-Ray)の学生所有PCに対する提供(春学期)
  • 受付窓口、ヘルプデスクへの仕切り、除菌・消毒物品設置(7月)
  • CNSホットライン再開(平日日中時間帯電話受付、7/1(水)~)
  • 在宅学生に向けたビデオ会議システム(Webex、Zoom)を利用したオンラインヘルプデスクの実施(7/1(水)~)

(b)2020年度秋学期

  • 受付窓口再開(9/23(水)~)
  • 秋学期新入生向けCNSガイダンスのオンデマンドでの実施(9月)
  • 特別教室、看護医療学部校舎205教室等設置PCの消毒対応のためのキーボードカバー設置、および消毒可能な防水対応マウスへの交換(9月)
  • 特別教室への除菌・消毒物品設置、向かい合わせ席へのアクリル板設置(9月)
  • 授業時に限定での特別教室(λ11)開室(秋学期、1講義のみ)
  • PC教室使用授業のオンライン実施ためのPC教室用ソフトウェアライセンス(Eviews、Ableton Live)の学生所有PCに対する提供(秋学期)
  • オンライン授業のためのVPN接続可能数の拡大(9/30(水))
  • ビデオ会議システム(Webex)専用端末を利用したオンキャンパスでのヘルプデスク実施(10/6(火)~)

※特別教室 (λ11、λ18、λ21)短縮開室は2021/4/1以降

芝共立ITC

4月7日から芝共立キャンパスへの立入りが原則禁止され、薬学部では授業をオンラインで実施してきたが、5月中旬に6月1日から実習をキャンパス内で実施することが薬学部の方針として決定された。これを受けて、PCを使用した実習を行うための準備に着手した。

キャンパス内で実習を再開するにあたり各教室の換気設備能力により最大収容人数が制限されることとなり、3号館4階0405PC室では実習を行うのに必要な台数を提供できないため、設置されていた96台のPCのうち82台を2号館地下1階実習室(B53/B54)に移設し仮設PC室として提供することとした。これに伴い、実習室に情報コンセントを増設する工事やネットワーク機器の増設を5月末までに行い、6月1日からの仮設PC室提供に間に合わせた。

仮設PC室は実習が行われていない平日の日中には自習利用できることとした。自習利用は感染防止対策として事前予約制とし、利用中は芝共立ITC職員の立会いが必要とした。また、利用者名と利用時間(入退室時刻)を記録し、感染者が発生した際にキャンパス内施設の利用状況を追えるようにするというキャンパスの方針に対応した。さらに室内に消毒薬を常備して利用前後にキーボードやマウスが消毒されるようにした。

仮設PC室は、カリキュラムの都合により2021年度は本来の実習室として使用されることとなり、2020年度末をもってその機能を終了することとなった。このため年度末には仮設していたPCを元の0405PC室に再設置した。再設置にあたってはPCの設置台数を元の半数として密集を回避した。これによりPC室での授業実施に台数が不足する場合が生じるため、授業用貸出PCを追加導入し、これを貸し出すことで対応することとした。

最終更新日: 2021年10月5日

内容はここまでです。