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提言

芝共立ITC雑感

芝共立ITC所長 鈴木 岳之


慶應義塾大学薬学部が設立されて、いつの間にかもう6年が経過しました。のど元過ぎれば何とかというように、薬学部設立当時の異常なほどの忙しさはすでに記憶の彼方へと飛んでいます。

というわけで、現在の話です。芝共立キャンパスは、薬学部だけのキャンパスであり、その小規模故にセキュリティーレベルも高く維持することができています。ITCとしては、利用者にストレスなくネットワーク利用をしてもらうことが重要だと思っています。考えてみれば、医療というのは病気にかかったり、体調が悪くなったりした人を「できるだけ元の状態へ戻す」ことを最高の目標としているものです。健康なときには、わざわざ考える必要はありません。

ネットワークの管理も同じで、通常使用しておられるユーザーの方は全く余分な意識を持たずにネットワーク環境を使用することができ、何か困ったとき・トラブル時などに、ITCの存在を思い出していただければよいと思っています。その上で十分にセキュアな環境を提供するということを考えています。

ただ、人間というのは「慣れる」生き物で、例えば昔のISDN接続の環境には今更戻れません。「より」快適なユーザビリティーを提供することが我々の大きなつとめだということを芝だけではなくすべてのITCスタッフが持っていることは、慶應義塾にとって非常に大きな財産であると実は私は思っています。

私の世代はまだ、使用するデバイスとしてPCが中心ですが、今の学生はスマホがメインです。私も講義資料などをネット経由で提供することがあるのですが、スマホではちょっとねえ、と思ってしまうこともあります(だって、ちゃんと見えないでしょ?)。ただ、これは私の立場からの考えで、スマホしか持っていない学生も出てきていることも無視することはできません。時代の流れを把握する、というより、予測ができる、それが現在の情報関連の業務に携わる人間の最低条件でしょう。

だからITCに所属するメンバーは、年齢や職位にかかわらず、新しもの好きであることが必須であると思います。塾内の様々な会議に出ますが、ITCの会議程専門用語が平然と使用される会議はありません。このマニアックな集まり(世間から見たらオタクの集まり?)のことを私が大好きなことは秘密です。

最終更新日: 2014年10月18日

内容はここまでです。