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提言

信濃町キャンパスという特殊性の中で

信濃町ITC所長 中川 種昭


信濃町ITC所長を拝命して4期目7年を迎えようとしている。医学部、看護医療学部、薬学部の教学機能と、医学部を主体とする研究機能、應義塾大学病院という診療機能をサポートするITの責任者としてはその専門知識が少ないことに申し訳なさを感じながら、ほぼ月に1度三田で行われる会議にユーザー目線で出席をすることを使命に自分なりの役目を果たそうと日々過ごしている。信濃町ITCの実質的責任者である林さんに難しい内容を懇切丁寧に教えていただきながら、なんとか会議についていけるようになった。

教学機能に関わるキャンパス内のネットワーク接続サービス、パソコン貸し出しを主に業務として行っていた就任当時から比較にならないほど無線LANの環境整備が重要かつ必要になり、予算を少しずつかけながら共用スペースはほぼ利用が可能になった。ただ、場所柄フリーアクセスではなく、セキュリティレベルを高めるために、無線LANの暗号化を行い、認証した上で利用できるようにしている。

最近、学生教育充実の一環として、iPadを利用した授業が行われるようになり、2013年度に初めて医学部新2年生へ配布された。今後毎年、医学部新2年生に配布され、2017年度までに医学部2年生から6年生の全学生に行き渡る予定である。そのためのネットワーク整備のより充実が求められているので、快適な利用状況を維持するために努力をしている。

また、パソコンを使用したテストが多く行われるようになり、その整備も行っている。医学部の定員がパソコンルームの定員限界値に近づいていて、試験中に気分が悪くなる学生もでていることから。2013年度に空調の改良や席の増設を行った。将来的には新たなパソコンルームの確保が必要かもしれない。

病院については、現在はネットワークの入口と出口の接続サービス中心に行っているが、電子カルテ化や病室でのインターネット利用、教職員の病院内での無線LAN利用希望など、IT化の波はものすごい速度でやってきている。いままでは独立、不可侵であった病院部門への関与も期待されるようになり、病院システム部門と協力しながらお手伝いをさせていただいている。

求められるサービス量の増加に人材の供給は追いついていない。より充実したIT化のためにも、ITCの人的配置の充実を塾執行部の方に引き続き真剣にお考えいただきたく切望している。

今年度は、本部から論文剽窃防止ソフトをITCで導入しようという提案があり、現在トライアルをしている。これもご時世、上手に皆さんが利用してあらぬ疑いをかけられないようにしたいものである。

また、慶應のメールシステム変更が経費削減、利便性向上の両面から予定されている。あのGoogleのシステムを利用することになりそうである。いままでのアドレスは利用できるけど、真のアドレスは変わってしまうかもしれないことや、他の国で問題なく使用できるのかなど課題点もあるが、個人が使用できる容量も格段に多くなり、頻繁に満杯の警告を受けることもなくなるなど利便性も向上することからプラスに考えて使わせていただこうと思っている。

最終更新日: 2014年10月18日

内容はここまでです。